【 他の人に差をつけるスーツスタイルの基本 】


ジャケットはすっきりした細身のシルエットがキーワード。
ちょっとしたディテールの違いで古臭いイメージになってしまうので気をつけたいところです。1990年代の主流はやや大きめのジャケットでした。肩パットが入っているのでがっちりとした印象が強くオーバーサイズで着るのが流行しました。現在はほぼノーパッド。自然な肩の丸みを生かしながらシルエットを作っています。
襟(ラペル)のデザインも変化しています。一般的な襟の幅は9cmと言われていますが、1990年代は9cmよりも太い印象で迫力のあるVゾーンをつくっていました。でも現在は7〜8p幅が主流でシャープな襟が多くそれに合わせてネクタイも細く、ノットを小さめに結ぶのが良く合うようになってきています。スーツは肩が凝る、動きにくいなんて思っていませんか。それは昔の話です。しっくりこない原因はサイズが合っていない場合がほとんどですから、体にフィットしたサイズを選んで、すっきりとした細身のシルエットを目指してほしいのです。それには自分のサイズをもう一度測り直すことが必要なのです。


パンツの基本は脚を長くスラット見えるものを選ぶ
パンツにおいてもやはり細身が主流ですが細すぎてヒップがパンパンで破れそうなのはマズイです。動きやすさや履き心地、生地の丈夫さをチェックしてください。
1990年代はジャケット同様に太めのシルエットで股上が深くタックも2タックが主流でしたが、現在は股上が浅くノータック、膝下から絞られたすっきりとしたラインになっています。脚が長くすらっと見えるものを選ぶことが大切です。それには裾の長さに気をつけなければいけません。立っているときに靴下が見えてしまうのは問題外です。靴のかかとが半分から2/3くらい隠れる長さがちょうど良いとされています。ショップで試着する際はスーツ用の愛用している靴を持っていくことをオススメします。


おしゃれで個性を演出するにはシャツ選びがカギになる
ビジネススタイルの基本であるベーシックに徹するあまり、なんの特徴もない普通のシャツを何枚もそろえていませんか。おしゃれの基本はシャツにあるのです。ディテールにこだわったシャツを選んでスタイルに変化を付けましょう。
襟(カラー)にはいろいろな形や開く角度があるので自分にあったカラーを見極めることが大切です。
シンプルで基本的な形はレギュラーカラー
開きが大きいワイドスプレッドカラーはすっきり見えるので細いネクタイに合います。
さらに開きが水平に近いホリゾンタルカラーは体格のいい人に合うのでネクタイは太めかボリュームのあるものと合わせやすいです。
ボタンダウンカラーは襟先をボタンで留めるので、襟は浮くことがなくノーネクタイでも襟元がきれいになります。
クレリックカラーは襟とカフ(袖)が白無地のもので、シャツ1枚でもスタイリッシュに見えます。
これらが代表的なシャツのカラーですが、他の人に差をつけるためにこだわってほしいところです。しかし、首回りのサイズが合っていないとすべてが台無しになるので、試着できないシャツ選びの際にはもう一度自分の首回りを測ることをおすすめします。のど仏のすこし下ぐらいを測りプラス2〜3pがシャツのサイズになります。


ネクタイをもっとこだわって選ぶ
細身のスーツに合わせたナロー(細い)タイも人気ですが時と場所にあわせて柄や素材を使い分けるのも大人のおしゃれではないでしょうか。
・斜めの線が並んでいるレジメンタルは知的なイメージ
・丸い点々があるドットは明るいイメージ
・小さな模様が規則正しく並んでいる小紋は品格のあるイメージ
・格子柄のチェックは優しいイメージ

ちなみにあるアンケートで男性が一番良く使う好きな柄はレジメンタルに対して、女性から見た男性につけて欲しい柄、おしゃれだと思う柄はドットのようです。




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