【 おしゃれの条件とファッションを磨く最高の教材 】


おしゃれの条件とは、着ていた服や身に付けていたものが印象に残らないこと。
あの人はたしかに素敵なファッションだったけど何を着ていたのか思い出せない、スーツが目立つわけでもなくネクタイの柄も靴の色も記憶にないのになぜか素敵だった・・・出逢った相手みんなをそう感じさせることが必要なのです。つまりその空間に溶け込むファッションですね。素材や色、デザインなどをトータルでコーディネートすることで誰が見ても違和感のないファッションになるのです。

奇抜な色やデザインで目立つことは簡単です。好きな色を全面に打ち出して自分をアピールするとか印象に残る柄を取り入れるなどファッションは自由です。でもそれは単なる浮いているという残念な印象でしか相手には残らないのです。あの人素敵だったなんて思うことはほとんどないでしょう。

ファッションの基本は頭の先から足の先まであなたの体すべてをひとつとしてコーディネートすることです。

ショップに行くと分かりますが売り場ではそれぞれのアイテムが別々に陳列してあります。ジャケットのコーナー、シャツのコーナー、パンツのコーナーといった感じで欲しいものが探しやすくなっていますよね。でもここが難しいところで、新しいシャツを購入するためにどうしてもシャツのコーナーだけを見てしまいがちです。購入してもどんな風に合わせたら良いのかわからなくなり結局チグハグなファッションになったり、タンスの中に入れっぱなしの状態で終わってしまう事があるのではないでしょうか。せっかくの服もかわいそうですね。アイテムごとにバラバラに選んでしまうのが良くないのです。

では実際に体すべてをコーディネートしてファッションセンスを磨くにはどうすれば良いのでしょうか。雑誌などの媒体なら流行やスタイルの提案を知ることができますが自分に合っているかどうかまではわかりません。やはり実物をじかに見て素材や風合いを肌で感じることです。

最も有益な方法がショップに展示してあるマネキンと会話することです。

でもしゃべりかけてはいけませんよ。変な人と思われてしまいますから。ここでいう会話とはちゃんと向き合う事ですよ。マネキンは帽子や靴やアクセサリーまで付けていることが多いですがそれは単なる流行と売りたい商品を発信しているのではありません。色の重ね方から素材の合わせ方、おしゃれな小物の付け方などいろいろなメッセージが込められているのです。そのマネキンを時間かけてじっくり見て観察し自分と重ねあわせ、さらには自分がマネキンになったつもりで妄想することが大切なのです。そうやって練習していきましょう。


ファッションセンスを磨くということは練習なのです。何度も練習することでおしゃれが身について上手になってくるものです。今日着て行く服を考える時も同じで、まずはアイテムすべてをタンスから出して合わせて見てイメージするのです。もちろん靴下まで考えないといけません。それがトータルで考える違和感のないおしゃれなコーディネートに繋がるのです。



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